
WEB制作会社が本音で語る「やめた方がいい施策」
WEB集客やサイト改善には無数の施策がありますが、実は「やれば成果が出る」どころか、やるほど逆効果になったり、お金と時間だけ溶ける施策も少なくありません。制作会社の立場から見ると、失敗するパターンには共通点があります。この記事では、WEB制作会社が“本音”として伝えたい「やめた方がいい施策」を、理由・起こりがちなトラブル・代わりにやるべき方向性まで含めて整理します。これから制作や集客に投資する方が、遠回りしないためのチェックリストとして使ってください。
結論:やめた方がいい施策の共通点は「目的不在」と「数字が見えない」
失敗する施策には、ほぼ共通する特徴があります。
- 目的が曖昧(アクセスが増えればOK、見た目が良ければOKなど)
- ターゲットが曖昧(誰に刺すか決まっていない)
- 計測できない(問い合わせ数、CV、CPAが追えない)
- 運用を想定していない(公開して終わり)
ここを外すと、どんな施策でも成果が出にくくなります。
やめた方がいい施策1:目的がないまま「リニューアル」から始める
見た目を変えても、売上や問い合わせは増えないことが多い
よくある相談が「古いから全部作り直したい」です。ですが、目的が決まっていないリニューアルは、成果に直結しません。むしろ、SEOが下がったり、使いづらくなって問い合わせが減るケースもあります。
- 何を増やすのか(問い合わせ?予約?採用応募?)
- どのページが弱いのか(導線?訴求?信頼材料?)
- 何を変えれば改善するのか(仮説)
この整理がない状態での全面改修は、リスクが高いです。
やめた方がいい施策2:とりあえずSNSを毎日投稿する(目的・導線なし)
頑張っているのに成果が出ない典型パターン
SNSは強いですが、「毎日投稿=成果」ではありません。導線がないと、いいねが増えても売上や問い合わせに変わりません。
- 誰に向けた投稿かが曖昧
- 投稿の目的が混在(認知なのか、問い合わせなのか)
- サイトやLPが弱く、受け皿がない
SNSは“入口”。受け皿(LP、問い合わせ導線、実績・料金)が整っていないと成果が止まります。
やめた方がいい施策3:アクセス数だけをKPIにする
アクセスが増えても“濃い見込み客”が来ていなければ意味がない
「PVが増えました!」は気持ちいい指標ですが、事業成果に直結するのは問い合わせや購入などのCVです。アクセスをKPIにすると、次のようなズレが起きます。
- 本命ではない検索流入を増やしてしまう
- 無料情報だけ読まれて終わる
- 問い合わせが増えず、現場が疲弊する
見るべきは「誰が来て、何をして、どこで離脱し、CVに至ったか」です。
やめた方がいい施策4:相場より激安の制作に飛びつく(中身を見ずに)
安さの理由は、ほぼ「含まれていない作業」
安い制作が悪いわけではありません。ただし、スコープが曖昧なまま安さで選ぶと、あとから追加費用・修正地獄・運用不能が起きやすいです。
- 文章や素材は支給前提で止まる
- 修正回数が少なく、都度課金になる
- SEOや表示速度、セキュリティが最低限
- 引き継ぎや保守が想定されていない
「総額」と「含まれる範囲」を比較しないと、結果的に高くつくことがあります。
やめた方がいい施策5:根拠のないSEO施策(危ない外部リンク、量産記事など)
短期で上がっても、長期で沈む施策は避ける
SEOは“地道が勝つ”領域です。短期的に順位を上げることだけを狙った施策は、後から取り返しがつかなくなるリスクがあります。
- 不自然な被リンク購入・相互リンク乱発
- 意味の薄い記事を大量生産
- キーワードだけ詰め込んだ文章
狙うべきは、ユーザーの課題を解決するコンテンツと、サイト構造の改善です。
やめた方がいい施策6:広告を出せば何とかなる、と思って出稿する
受け皿が弱いと、広告費は“溶ける”
広告は即効性がありますが、LPやサイトが弱いと成約しません。広告の失敗は、広告そのものより「受け皿不足」が原因のことが多いです。
- サービス内容や料金が分からない
- 実績・信頼材料が少ない
- 問い合わせ導線が分かりづらい
- 計測できず、改善できない
広告は、土台を整えてから“加速装置”として使うのが安全です。
一覧表:やめた方がいい施策と、代わりにやるべき方向性
| やめた方がいい施策 | なぜ危ないか | 代わりにやるべき |
|---|---|---|
| 目的なしリニューアル | 成果に直結しにくく、SEOも落ち得る | 課題特定→優先改善→部分改修 |
| 導線なしSNS連投 | いいねは増えるがCVに繋がらない | 目的別投稿+LP+計測 |
| PVだけKPI | 事業成果とズレる | CV・商談化・CPAを重視 |
| 激安で即決 | 含まれない作業が多く後で増える | 範囲・修正・保守を比較 |
| 危ないSEO | 長期で順位低下リスク | ユーザー解決+内部改善 |
| 受け皿なし広告 | 広告費だけ増える | LP整備→少額テスト→改善 |
失敗しないためのチェックリスト(発注・運用前に見る)
チェック1:目的が数字で言える
- 問い合わせを月◯件にする
- 採用応募を月◯件にする
- 予約枠を◯%埋める
チェック2:ターゲットと訴求が一致している
- 誰のどんな悩みを解決するのか
- 競合より選ばれる理由があるか
- 言葉が抽象的になりすぎていないか
チェック3:計測できる状態か
- 問い合わせや購入を計測できる
- どの流入が成果につながったか分かる
- 改善の打ち手を回せる体制がある
チェック4:見積の範囲が明確か(後で増えないか)
- 修正回数と追加費用条件が明記されている
- 文章・素材の用意は誰がやるか決まっている
- 保守・運用がどうなるか決まっている
派手な施策より「土台×改善」が最短で成果に繋がる
- やめた方がいい施策の多くは、目的不在・計測不能・導線不足が原因
- リニューアルや広告は“土台が整ってから”が安全
- 成果は、設計→導線→信頼材料→改善の積み上げで出る
WEB施策は、やることを増やすほど成果が出るわけではありません。むしろ「やらない方がいいこと」を減らし、成果に直結する土台を整えて、数字を見ながら改善する方が早く結果に繋がります。もし今、集客やサイト運用がうまくいっていないなら、まずは“派手な施策”を足す前に、目的・導線・信頼材料・計測の4点を見直してみてください。








